保険会社元社員&オペレーターの独り言告知

保険会社元社員&オペレーターの独り言(2)

保険会社元社員&オペレーターの独り言
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保険会社元社員&オペレーターの独り言(2)

調査について

こんにちは。taichi@忙しモードです。家族が上京してきて大変でした。

さて今回は「調査」について書きたいと思います。調査?と言われてもピンと来ないと思います。しかし、実は約款にも記されていることなのですよ。一度探してみてください。(申込書にも小さく小さく書いてます)

さて一体何の調査をするかというと、ヤバイ人が入っていないかとか、適正な人が適正な金額で保険加入しているかということを調べるのです。

以前から保険金殺人とかありましたので本人が知らない間に加入ーーーなんてことは結構ありましたし(・o・)、病歴を隠して入られた方もいましたね。支部内勤をしていた時などは同じ筆跡で5人分申込書が出て来たりして非常に怖い思いをした事があります。その営業さんどうしてるんでしょうかねー?

でも和歌山の事件があってから、生命保険協会もちょっと本腰を入れてきたようです。金融監督庁もかなり今保険会社に厳しく事情聞いてるみたいですねー。

さて本題に戻ります。
そういう訳で、保険会社は病気の人がうそをついて入ったり他人が知らない間に保険をかけたりしないように(逆選択といいます。保険会社が人を選ぶのに対して、保険には入れない人とか、健康不安のある人とかから逆に保険に加入しようとすることです。)とまあそのような人が入ってくると結局損失が増えて他のお客様に跳ね返りますのでそれを出来るだけ効率的に排除するわけです。

ではどうやって調査を効率的に入れるかというと・・・。

外資系通販では(私のいたところでは)ランダムに1000件に一人だったかな? 全体の5%ほどに調査に入れてるそうです。(健康に問題ない場合) その中でやはり5%くらい保険解除になるそうです。怖いですねー。

私の聞いた話では、専門の調査員会社に外注して(国内生保の場合自前で会社を持ってます)朝7時とか夕方5時とかわざと忙しい時間に行って本人とか家族にヒアリングを行うそうです。近所に聞きこみする場合もあり。

そんな時間に行く理由は「取り繕ろう隙を与えないため」だそうです。実際調査に行ってみたらもろ通院からの帰りだったりしたこともあるんですよね。こういうハードな仕事なので調査員は入れ替わりが激しいそうです。最近は女性の調査員も増えているそうです。

調査に行ったら指がなくて思いきりヤクザさんだった事もあるそうで、そう言う場合は保険会社が後で何としてでも断るそうです。刺青してる場合も同じです。ただこれは理由があって本当に刺青すると皮膚の病気とか体が将来悪くなるデータがあるそうです。(厚生省患者調査だったかな?そういう官報で色々なデータが出ております。本の題名は失念しました。)

あと、国内生保だと高額商品(ン千万の死亡保障の商品とか)に対しては契約前確認とか契約後確認とか入れたりします。これは保障金額や加入者によって(例えば内縁関係の契約とか)ラインがあって各社違うようです。(通販では高額商品は売れないのでこういう調査はないです)

余談ですが内縁関係は国内某大手は同居20年以上、外資系某社では同居3年と大差があります。
でも愛人はだめですよー。リスクが大きすぎるのです。

最後にもう一つ調査が入るケースがあります。保険金や給付金請求の場合です。契約して2年以内の契約に対しては基本的に短期事故として調査を入れます。郵便や電話での照会、実際に調査員が派遣されるケースもあります。それと同時に他社にも請求しているか生命保険協会に調査を依頼します。LINCというネットワークで繋がっていますので、契約情報を調査します。

そこで一番露骨なケースで、加入して一ヶ月で痔の入院請求があり、調べてみると○○ン7000円、○○ー○○○10000円、×××20000円、○○カード15000円etc ・・・合計7社から入院一日あたり五万円もの請求を出していることが判明したのです!加入時期も全て同時期でもうこれは確信犯ですから調査に行ったらあっさりアウトでした。保険料も返してもらえなかったはずです。

皆さん悪い事はしても大抵ばれますのでやめましょうね(^^ゞ

追伸;余談ですが契約内容登録制度というものがありまして、5000万以上の死亡保障契約や入院日額総額が高額なものは登録されます。

でも協会のパソコンは大丈夫だろうか?(業種によって違うが会社員で4万。でも大抵2万くらいまでしか入れないですが) でも今はもっと厳しいかもしれません。ご了承下さい。

さて面白く読めましたでしょうか?
次回は「猶予期間について」です。月末この電話で殺到するんですよねーーー。今回取り上げるべきだったかもしれないですがご容赦を。

では。


Taichiさん、どうもありがとうございました。・・・この書いてあることが事実だとすると、まだまだ調査は甘いなぁ、というのが率直な意見です。

『契約確認』が5%なら摺り替えも充分可能だし、口裏をあわせれば契約者をごまかす事も可能ですよねぇ。(妻ですが、いま旦那は留守ですとかいって)

まぁ辞めたのでおちゃめな事件を暴露します。

うちの会社で最近『身替わり診査』が発覚したのです。『尿』を職員自ら出したとの事。(お客さんが罪の意識にさいなまされて自供したらしい)

・・・で、さらにその事実をリーダーも知っていて黙認していたのだから始末が悪い。さらに!他社切換えで既に元の保険を解約していたのだから・・・

当然のごとくその職員・リーダーは懲戒免職。けど営業部長・支社長は無事なんですよ、ねぇ。

話を元に戻すと、この程度の調査ならいくらでもごまかしがきいてしまうというのが現状ですね。

こういう事は『賢い』ですよ、営業職員たちは。

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