保険会社元社員&オペレーターの独り言(1)
前書き
初めまして。
この度たくみさんのメルマガに無理やり!?掲載させていただく事になりました。 taichiと申します。
生保経験7年余事務と顧客対応をやってきました。(営業所の事務も経験済♪) 国内生保大手A社と外資系B社(どこかはナイショ)に勤務しました。主に顧客対応ばかりに回されたのはひとえに私の打たれ強いのほほんとした性格のせいでしょう。(爆)
これから私の体験談や思った事をお話することによって、皆さんが今まで疑問だった事が分かるお手伝いが出来ればと思います。
どうして証券が届くのはこんなに遅いの?~新契約の成立までの流れ ~
私が多くクレームを受けたのは「証券が届くのが遅い」が多いです。ここでは日本社と外資系と2パターンを示します。
●日本社A社の場合
先に保険受付処理を支社(事務センター)にて印影の伝送処理を行っているので保険成立後8日位で発送出来る。実質は10日くらいで手元には届くはず・・・
入金日から考えると2~3週間(遅くても)には届くと思います
- 1.営業部で入金処理、申込書内容入力、支社へ申込書回付
- 2.支社で申込書等点検、不備解決依頼、同時に告知内容診査、査定
- 3.保険成立。保障は領収日に遡って保障される。
●外資系B社の場合(通信販売のみ。営業部扱いだと日本社に準ずるか)
申込書受付から告知に問題ない場合は2週間くらいで成立する。が、初回保険料から口座引き落としなのでタイミングにより1月ずれる。入金確認後証券作成、郵送するので通常早くても1ヶ月、遅くて2ヶ月かかる。理由は、入金されないと保障開始にならないので証券が作れないのです。当然といえば当然ですね。別に会社が無視しているのではありません。
もし急がれるのなら、初回入金を受け付けるような百貨店の代理店とかから入られるのをお勧めします。少なくとも保障は入金日に遡って開始します。
- 1.会社専門部署で郵送された申込書受付以降はそんな差はありません。ただ成立後が違います。
- 2.成立後口座引去手配。通常〆日は当月5日頃→保険料引落し(27日頃)
- 3.翌月10日くらいまでに銀行より保険会社に入金、会計処理
- 4.新契約成立
《結論》
どうしても日本社の方が早く届きます。成立も早いです。営業の強みですね。
最近は日本社でも印影省略のところが増えています。時間短縮とリストラ?でしょう。またあまりにも遅くて不安という方は、保険会社に問い合わせてください。
日本社の場合は2週間してから、外資の場合は3週間してから(たまに申込書不着もある)聞くと良いでしょう。
また両社とも証券は普通郵便で届きます。行方不明もよくあるので住所は正しく記入し、心配なら勤務先にして下さい。普通郵便が不安なら、配達記録で申込書を郵送すれば良いです。
尚、不備があったり調査が入ったりした場合(これは次回取り上げます)成立が遅れるのでそれだけ届くのは遅くなります。
また証券はなくても再発行できますし、なくてもとりあえず手続きできるケースも多いです。手続きの際は印鑑証明書と実印が必要になります。(本人しか出来ない事を要求する訳ですね) B社の場合証券のやり取りの間に紛失が多発したので証券がなくても不備にしません。
最後に付け加えますが、申込書はどこの会社でも撮影してマイクロフィルムで永年保管しています。筆跡鑑定等行ったり、告知内容の確認の為です。申込印確認にも使います。
それでは次回は「調査について」です。お楽しみにーーー。
補足
前書きの自己紹介あたりで???となった方も多いかと思いますので少し補足を。
この連載は、昔発行していた「大きな声では言えない生保会社の裏事情」というメルマガで投稿があったものを抜粋して作成したものです。えぇ、昔はちょくちょく「これ、掲載してくれや!」と記事提供があったんですな。
過去、メルマガのバックナンバーにてひっそりと記録は残っていましたが、思いっきり埋もれていたが為、このままではもったいない、と、この度カテゴリ化して日の目を浴びる様にしてみました。
Taichiさん(記事提供してくれた方)、今頃何されているかな? もしご健在でこの記事を発見して「お? 連載続ける? いいよ~」という事でしたら、是非是非連絡下さいませ。って、流石にもう見ていないか。。
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