泣く子も黙る生命保険講座

保険金額の上限・妥協について

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保険金額の上限・妥協について

保障額と現実、そして慰謝料

仮に65歳までの奥様の生活費を考えた場合、死亡保障は…3000万くらいになったとしましょう。 案外大きい数字ですが、通常の保険屋さん、いや…そこらのFPさんもこんな数字が出てくるのではないでしょうか?

・生活費不足分(60-65歳まで)
・子供の学費
・葬式代
・結婚費用


一見「当たり前じゃん…」という設定方法、一点抜けている点がありますね。

「旦那死後、実家に戻る事なく、働く事もしないの??」 仮に賃貸住まいの人の場合、子供さんの年齢にもよりますが「実家に戻る」という選択肢はないでしょうか? 当然人にもよりますが、案外の人が「実家に戻るんじゃない、離婚したら」と答えるかと。

働く…
何も社員になって働く~という事まではいっていません。
この御時世では正社員になるのは難しいケースもあるでしょうしね。

が、パートはどうでしょう?
月8万程度ならば、普通に見つける事は出来るでしょう。
この「働く、旦那死亡したら」という選択肢は全くないのでしょうか?
人にもよるでしょうが、案外の人が「パートくらいするんじゃない?離婚したら」と答えるかと。

たかが月8万~とおっしゃる方もいるかもしれませんが、大きいですよ。
仮に旦那死後の生活費マイナスが10万だった~、生活費マイナス合計が30~60歳で3600万だった~という人なら…単純に2880万もの生活費マイナスがなくなる事となりますね。

一度冷静に考えてみて下さい。

「旦那死亡したら、どうするのだろうか?」

少し考えにくいようならば、離婚したら?を想定すると考えやすいかもしれませんよ。

「今、旦那と離婚したらどうするだろうか?」とね。

この前提がある、ないでガラっと保障自体が変わってくるのはおぼろげには分かるかと思います。

「旦那死後は今の場所に絶対にいて、一切働かないよ」

ごく当たり前のようにこの前提が成り立っていますが、当然様々な選択肢があるという事は頭にいれておいて下さいませ。

慰謝料と保険金

さて、冷静に考えてみます。
以下は…保険とは関係のない哲学分野になるかも。

「旦那が全面的に悪い場合においての奥様が受け取れる慰謝料ってどのくらいなのだろう?」
「奥様の保障、65歳までの生活費等の補填まで用意しなくてはいけないのだろうか?」


個人的に「何故に結婚したとして、直後に奥様65歳までの生活費をあたかも当たり前のように設定しなくてはいけないのか?」とつくづく思います。

全くの私事ですが、妹がこないだ離婚しました、結婚6ヶ月で。

理由は…旦那の浮気。
全面的に「旦那さんが悪い」ケースですね。
当然、「ふざけるなよ!」と慰謝料を取っていましたが、額は200万でした。 はい…「60歳までの生活費払えよ!!」という事は…さすがに出来ないんですね、法律的にも。(出来る…のかな??)

せいぜい1000万までが上限というのが現実なのでは、と。
(資産の50%等あるが、保険との比較という事なので、ここの1000万は慰謝料という意味)

と、全面的に相手が悪い場合においての離婚においても、「子供がいない場合においての慰謝料」は取れないものなんですね。 非常に縁起でもないですが、仮に旦那様が何かやらかして離婚問題に発展したとして、、「60歳までの生活費を払えや!」とは…気持ち的にはあるでしょうが、現実的に無理でしょう。

そこらの保険屋…いや、殆どのFPさんですら、「不足分の生活費を~」と保障に組み込むかと思われますが…自分は反対ですね。 だって、比較的以後の生活が似ている「離婚」の慰謝料においてすら、60歳までの生活費を補填せい!なんて事は不可能な訳ですから。

「旦那が死亡したら、以後の生活は安泰」

気持ちは分からないでもないですが…実際は少なくとも「子供がいない場合」においては…本来の意味から掛け離れてしまうとも。

とくに若いうちならば、再婚だってするかもしれないですしね。 (遺族年金は当然再婚したら貰えなくなる)

理想と現実

さて、学費についてちょいと考えてみます。

「ん~、理数系大学、下宿という設定で学費を考えたいなぁ、子供2人ともね」

案外このような設定を、死亡保障にて組み込むという方、見受けられます。
ここで素朴に質問を。

「旦那さんが生存時、その銭用意出来ますか??」

大まかに、大学4年間で私立ならば400万はかかるでしょうね、今で。 2人ならば800万。 下宿させるとしたら、月に10万かな?年間120万、4年で480万、2人で960万。

子供の年齢が近い人の場合は、、、毎月の生活余裕資金で支払っていける額では…到底ないでしょう。 貯蓄を切りくずす…事になる可能性が通常のサラリーマンでは圧倒的でしょうね。

少し昔の時代ならば、年功序列にて「給料も年々増えるし、ボーナスもあるし~」とでもいえたでしょうが…今後の世の中は年功序列・終身雇用はちょいと考えずらい。最悪現状維持といった所でしょうか。。

高校までは気合でなんとかなる額だとして…大学費用は、気合でなんとか~という訳には…さすがにいかないでしょう。

この金額を用意出来るか?という事をまず考えてみて下さい。

ここで「ん~…無理かも…」となるようならば、、、当然死亡保障でこの設定はあり得ません。

あくまでも保険は「万が一がおきた時の損失補填」という意味となります。 普通に「十分用意出来るよ」というのならば保障として組み込むのはOKですが、「いや…2人ともというのは…」という状況ならば、保障にプラスオンするのはどうか?と。

「旦那さんが死亡したら、大学進学、どこにいってもOKだけど、生きていたらせいぜい文系私立、地元だな…」

と…これでは本末転倒ですからね。
(生存中無理な事が死後出来る…いわば「死亡した方が裕福になる」なんて…モラル的におかしな話かと)
(って、こんな事いうの、自分だけかもしれませんが)

少し、考えてみて下さいませ。

さて、ここで「ん~…なんとか出来るかも‥」という人も、ちょいと考えてみて下さい。 いるのは学費だけですか?

・家の修繕費(持ち家の場合)
・子供の結婚費用
・自己の老後資金


はい…ここまで考えるとかな~~りブルーになる人も多いでしょう。

さて、保障額設定の項目をもう一度みてみます。

・生活費不足分(60~65歳まで)
・子供の学費
・葬式代
・結婚費用


はい、一見当たり前にみえる死亡保障設定における前提も、、「生きていてそのお金を用意するのは可能か?」という前提でいくと…中身も変わってくるのはもうお分かりでしょう。

案外…キチっと考えて入ったはずが、生存中に用意可能か?という事を踏まえると「実は過剰に設定していた」という人も多いのでは?と。

 
 

ここも御参照を。

大学について~果たして子供は?~

素朴に考えてみます。

大黒柱の親父が死亡したとして、それでもノウノウと「うち、東京のお茶の水いきた~い、○○ちゃんいくから~」というでしょうか?

不思議なもので、片親になった子程、ここらの経済観念はしっかりしているものでして、

「うちが仮に大学にいくとしたら、国立までが限度だよな…」

と思う事でしょう。
(そうなって欲しいという希望もあるかも)

「おふくろさん、今後の老後の事考えたら…」

等と、意外な程気遣ってくれたりもするものかと思いますがいかがでしょう?

ちなみに一般的にいわれている学費合計では、母子家庭における学費免除等は省いてあります。 (よって、どうとでもなる~と書いている)

以下、自分の電子書籍からの抜粋っす。

◆奨学金制度について◆

母子家庭となった場合、通常は中学(高校の公立)までは授業料免除となります。 大学は…日本育英会など利用も可能なので、最悪ここを利用すればOK。 (奨学金にて授業料免除となる大学も多数ある)

http://www.ikuei.go.jp/

(この育英会はもしかしたらなくなる可能性もあるが…)

当然、予備校(浪人なんかした場合)資金まで準備できるか、というとそれは難しいでしょうが、進路に関しては「成績さえ悪くなければ」案外奨学金の対象になるケースがあったりします。

http://www.univpress.co.jp/s-search/

探せばいろいろなページがあるもので、こんなページがあったりします。 (学校が独自に奨学金を設定しているかどうかを検索するページ)

正直、この奨学金制度を知っているか知っていないかで…今まででもかなりの方が「大学に行き損ねた」のでは?と思ってしまいます。

もしくは、この事実を知っていないがために「高い金利の所で借金をして…」なんて人すら、いた事でしょう。。 生活保護はともかく、自分は奨学金制度の事を知っていれば未来は変わっていたかも…と思う一人です(笑)

大学費用は誰が出すもの?

自分は文系大学でしたが、外国語学部という事もあり、通常の学部よりも仕事への応用の聞く学部でした。 当然、勉強は他の文系よりはする事は当たり前でしたが。。

大学、自分は学費自分でバイトして気合でいきました(笑)

「理系だから、バイトは難しい」

とおっしゃるかもしれませんが、やる気になればどうとでもなります。 そもそも大学は…「本人が強い意志を持って、流されずにいく者のみ価値がある」といってもいいかもしれません。 はい…仕送りにてラクな方へ流れた人達の今は…

自分の場合は「大学は行きたかったら自分でいきな」とするでしょう。 銭の問題ではなく、そうでもしないと真面目に苦労して学ぶという事が覚わらないから。

「子の望む所へは行かせたい」

気持ちは重々分かります。
が、こんな事も。

「若い頃の苦労は買ってでもしろ」

せいぜい、「私立大までは出すが、下宿したいなら自分でなんとかせい!」が上限かな?と。 (これはあくまでもいち意見っす)

今後訪れるであろう、暗黒時代を生き抜かなくてはならない子供達への最後の教育として、ね。

※当然ですが、ここの部分は人それぞれであり、あくまでも自分のいち意見であり、こうせい!という事はいっていないのであしからず。

結婚費用

ここで考えるべき事、現実論を。

「お父さんが死亡して、子供、結婚費用を望む??」

うちは両親健在でしたが、仮に死亡した~としたら、学費はともかく結婚費用は「いらないよ」というでしょう。 いや…家に銭入れる事もするでしょうね。

※当然ですが、ここの部分も人それぞれであり、あくまでも自分のいち意見であり、こうせい!という事はいっていないのであしからず。

貯蓄と保障の割合~妥協点~

「ん~…現実的に考えると…死亡リスクは無視して生存リスクに備えた方がいいの?」

と、ここまで読まれた方で思われた人もいるのではないでしょうか? 死亡リスクを無視(0)にして、貯蓄に100%というのも、これはこれでアリですが、中々難しいでしょう。

よって、ある程度の妥協線をひく事が必要になってくるんですね。 目安は…生存中に用意出来るものか否か。 (これで生存中不可というものは全て却下)

・学費の事
生存中、高校まではエイヤ!というおやの気力でどうにかなるともいえるので、 大学進学後にかかる費用合計を用意出来るか否か?
・結婚費用
仮に学費は用意出来るよ、となったら、次、別途結婚費用を社会人になって数年でためれるか否か
・老後費用
老後(リタイヤ後)に月いくらの生活にするか?で変わりますが、2000万は欲しいかな?

etc…

取りあえず老後費用はおいといて、学費・結婚費用が出るものなのか?を想像シミュレーションしてみて下さいませ。 ここにて「ここまでだな」というラインが、保障のマックスラインです。 (生存中と死亡後の生活レベルが同じとなるライン)

ここで「生存中は私立理系までOKだけど、死後は私立文系ラインだよ(もしくは国立ラインだよ)」という案が出てくるかもしれません。

これがいわゆる「妥協ライン」です。

普通に考えれば…旦那生存中と旦那死後の生活レベルが同一って、物理的にあり得ない話です。 はい…会社に例えたとして、初代が倒れて2代目となってさらに繁栄~…ん~、例が悪い。。

「生存中の生活レベル=死亡後の生活レベル」

必ず一致にならなくてはならない~なんて決まりはどこにもありません。

むしろ、「多少下がるが、壊滅的ダメージという程ではない」というレベルの方が、むしろ「保険」といえるのではないでしょうか。

少々考えにくいかもしれないですが、「生きていたらどこまでが可能ラインになる?」というのを、今一度御考えになってみて下さいませ。

ここまでで出てくるであろう質問と回答

ここまでで出てくるであろう事をQ&Aにしてみました。

Q)話は分かるが、みんなやっていることから外れることが心配で。。。
A) この「みんな」の基準が自分にゃ不明です。 保険屋がいつのまにか作り上げた「幻想」だったりしますし(笑)
Q)死んだ場合、保険を掛けていないと、十分なことが子供にしてやれない気がして…
A)じゃあ、生きてたらどうなの?と。
保険は遺族に残す優しさだよ…ウンヌンくさい文句が使われていたりしますが、保険をかけない事は家族への愛が足りないか?といったら…「ふざけるな」ですね。

家族への本当の愛。
くさい言葉でいえば、「生きている事」でしょう。
生きる為の努力、一番の子供や奥様にしてあげれる事でしょうね。

500万の保険金の上乗せより、自分ならスポーツジムへいって健康維持に勤めます。(現在進行形っす)

入院日額5000円を1万にするより、自分なら食事に気を遣い、玄米でも食べます。(現在進行形っす)

死亡してからより、生きているからこそ出来る事多いんですよね。 だったら、少しでも生存率を高めないと。 (実際、成人病の大半は予防可能だったりするので)

優先順位的には…

・健康管理の為銭遣う→保険

という順序が本来ある姿ではないか、と。

と、ここで何故に熱くなったか?といったら、モロ自分の体験より。

はい…昔は医療保険日額1万以上はいってました。

「医療保険はいってるから、病気になっても大丈夫♪」

はい、こんなんで健康管理を疎か…どころか身体を酷使してましたね。 保険が健康管理してくれる訳でもないのに(笑)

結果…狭心症をはじめ、ガタが色々な所に。
金銭面的にはむしろプラスにはなりましたが…思ったのが…

「うぅ…何故に健康に気遣わなかったんだ…こんな思いは二度とごめんだ!」

でした。
ふははは、今は戒めの為か、保険は何もはいってません。
(やめました)
(統計を調べて、入っている意味が分からなくなったとも)

あとがき

自分の意見は、、、かな~り異質に聞こえる事でしょう。
そして、賛否両論となるでしょうね、きっと。

当然、自分にゃ未来を見る力も何もないので、何が正解かは未来にしかわかりません。 よって、絶対に自分の意見が正解だよ!とは口が避けてもいえません。 が、いち意見としてはそれなりに参考になる部分もあるかもしれません。

「ここは納得出来ないが、ここの部分はこういう考え方もあったのか、ここは取り入れようか」

というように、かいつまんでいって頂けたら幸いです。

余談ですが、昔はエラそうに「子供の大学?自分でいかせろや!!」と言っていましたが、、現実は普通に学費を出したりするだけでなく車校代やら中古車代をはじめ色々と銭かける結果になりましたね。。統計データ以上に銭かかったなぁ、と。

昔の自分が現在の自分を見たら「バカ親」になるのでしょうかね。。ま、昔の自分も好きですが、今の丸くなった(?)自分も案外好きですぜ。

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